成績一覧表

 次の表は、周昌院事務所に来られた方の主な病気別効果一覧表である。
 一瞥して分ることは、難聴、耳鳴、脳血栓や小児マヒを別にすれば、無効例が少ない。
 米中国交回復のため、ニクソン大統領の訪中で一躍有名になったものに中国鍼があり、大統領随行医師団は、鍼で耳鳴や難聴が治るとの話に驚いた。
 西洋医学は、ペニシリンなど抗生物質の出現で長足の進歩を遂げたが、それは伝染病などの感染症に対してであり、難聴などには手も足も出ないし、あと百年経っても治せない。
 私も、難聴など耳の成績が他の病気に較べて劣る謎を解くため、中国鍼による難聴の資料を調べて驚いた。
 先ず、使用する鍼が太く、畳屋の針ほどもある。治療は二、三百回にもおよび、顕著に効果のある体質の人でも三十回目位から耳鳴が減る程度しかなく、完治例は全くなく、改善例でさえ15% 程度で、無効が85% だと分った。その程度の効果でも医師団は驚き、中国鍼のニュースは全世界に報道され、中国鍼ブームを呼んだ。

 それに較べれば、私の治療成績とは天地の差で、堂々と胸を張ってもいいと分り、新しい理念で道を切開いたとき得られる果実の大きさに納得した。
 これ程の成績を出しながら、癌や糖尿病の成績がないことを怪訝に思う方もあるだろうから、提示できない理由を説明しておく。
 癌の場合、その場での完治はまずあり得ず、癌の疑いあり程度のものから、意識がなくなり家族が代理で来る方まで種々雑多である。
 例えば平成元年1月、当時55歳の男性は、大腸癌で余命5ヶ月と宣告され、翌日周昌院事務所に駆けつけ、半年後の検査できれいな腸だと褒られ、癌のことは忘ていた。
 しかし平成19年1月には前立腺癌で、数日後に手術するから何とかして欲しいと言う。私の方法がいくら即効だとしても、少しは時間が欲しい。
 ここは方便で切抜るしかない。患者の弟が北海道にいることを幸いに、弟が交通事故に遭ったから見舞に行くと申出て、手術を半月先送りして貰った。
 二週間後に病院に行くと、再度レントゲン写真を撮った。
 前回と同じ担当医は、首をかしげ「これでは癌であるとは言えない。様子を見ましょう」とだけ言って帰した。
 次の検査では、ぶっきらぼうに「癌は無い」で放免された。
 二回とも簡単に治ったのは目出度い、しかし患者さんには申訳ないが、一回目の大腸癌で来られたことを、今も思い出せない。
 こうした例が多いので、「あぁ、またか」で終りになる。糖尿病に至っては、治れば来なくなるから、どちらの場合も数字に残しようがない。


 この表は、昭和54年から昭和62年の間に当周昌院事務所に来られた方の、主な病気別効果の一覧表である。
区分 即治癒

有効

無効

合計
五十肩 307 36 24 367
腱鞘炎、ばね指 125 134
膝痛 1078 49 10 1137
座骨神経痛 175 16 200
捻挫 51 51
難聴、耳鳴 618 85 152 855
白内障 221 15 241
腰痛 227 228
肩凝 533 543
脱肛 464 11 476
脳血栓等のマヒ 223 80 35 338
合計 4022 285 263 4570
 私の研究進度は、トランジスターの産みの親、井深さんも驚く速さである。だから年を追って続々と新たな手が登場しており、現時点ではこの表よりもっといい数字になっていると思う。Check

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