癌、糖尿病、心臓病、アルツハイマーが難病?

伊藤善重

 このサイトは周昌院における癌、糖尿病、心臓病、アルツハイマーなどの成人病、生活習慣病に対する自然治癒力の偉大さを紹介する。

 唐突な話で恐縮であるが、私の30年に及ぶ夥しい症例の経験から、癌、糖尿病、心臓病、アルツハイマーなどの病気を難治病と言うのには同意しかねる。
 21世紀のアメリカの国家的課題として、癌、糖尿病、心臓病、アルツハイマーの克服に取組むという。
 誠に結構なことではあるが、忘れないで欲しい。NASAのアポロ計画が終盤に差しかかると、次なる目標は癌克服だと宣言し、アポロ計画に匹敵する研究費を癌治療のためだけに投入したが、見るべき成果もなく終っているのだ。



 昭和20年(1945)ころは、結核や肺炎で助かる者は少なく、難治病であった。しかし、ペニシリンやストレプトマイシンの登場と共に、治せる病気になった。
 今日、癌、糖尿病、心臓病、アルツハイマーを難治病とか四大疾病というのは、まだ暗中模索の日々が続き、的確な方策が見つからないからだ。その証拠に、医者は余命を宣告する。解り易く言えば敗北宣言である。
 アメリカが国力にまかせた研究となると、おそらく現在の手法の延長線上の、DNA操作とか治癒因子か治癒阻害因子を持つ蛋白質の発見につとめるのだろう。
 しかし、金をかければ、金額に比例したいい結果が得られるわけではない。それには「全く新たな発想」で臨まなければ、アポロ後の癌克服計画と同じ道を辿ることになろう。癌、糖尿病、心臓病、アルツハイマーに対する発想のポイントをどこに置くかで、世紀の大事業の成否が決ると言ってよい。

 癌、糖尿病、心臓病、アルツハイマーを「難治病」と言うからには、西洋医学的手法で解決しようとしても、打開の方策が見つからず、癌、糖尿病、心臓病、アルツハイマーのどれ一つとして決定打がなく、よって難治病と言うのであろう。癌患者の亡くなる半年も前の段階で余命を告げるのは、治療法が未熟であるからだ。
 甚だ僭越ながら、私の30年に及ぶ夥しい症例の経験から、癌、糖尿病、心臓病、アルツハイマーなどの病気を難治病と言うのには同意しかねる。

 アルツハイマーの症例については、患者の家族がはじめから諦めているのか数が少ないが、癌、糖尿病、心臓病は患者自身の意志で来院されるので、症例数も多くそれだけに治った実績が多い。
 通院している患者の癌が、縮小したり消滅する様子を観察すると、自然治癒力がどんなに頼もしいものか、毎度のことでも驚きの連続である。たとえ癌、糖尿病、心臓病、アルツハイマーであっても、自然治癒力がどんなに強力で素晴らしいものか、また環境のちょっとした変化だけで瞬時にどれほどまでに儚く低下するかを理解すれば、医学の進むべき方向もガラリと変ると思う。
 日頃見慣れた景色でも、股の下から覗けば上下がひっくり返り別世界が出現する。見慣れた景色でさえ、ちょっと視点を変えただけでも新発見がある。ましてや、科学の分野になれば尚のことである。

 大局的に西洋医学史を見れば、顕微鏡と抗生物質の進歩の範囲内でしか、治療も進歩していない。当然である。
 極論すれば、発想が変るだけで、難病の壁に孔を開られる。
 そこで、もし顕微鏡も抗生物質も使わない治療に方向転換したならば、まったく別の世界が開ける。
 それを無理難題と言うなかれ。文化や芸術は制約の産物である。よって制約なきところ、文化の誕生は望むべくもない。
 制約こそが文化を文化たらしめる発展の原動力と、多くの史実が証明している。西洋医学はヘレニズム文化の土壌から出発し、漢方は儒教の思想や制約の中から発展した。
 従って、制約がなければ、文化や芸術の発展はない。試みに、自らの仕事に制約をかけてみればいい。医学以外のどのような分野であれ、制約の壁があれば、まったく新しい発想で臨まざるを得ないとすぐ納得できる。

 西洋医学は行詰っていると、専門家だけでなく門外漢も言う。それは発想が十年一日だと、誰もが肌で感じているからだ。
 行詰りの状況を打開するには、発想の大転換しかないと思い、身の程も弁えず僭越ながら提言する次第である。
 もし今日、本気で錬金術を研究していたら、高校生にも笑われるが、現在の研究手法で癌などの難治病を治す研究は、新技術が誕生してから振返れば、錬金術の愚と選ぶところがないだろう。元素の周期律表が出来ると錬金術は消滅したように。よって第二のメンデレーエフの登場を待っている。


 一言お断りするが、自然治癒力をうたいながら、「宝の山その1」では丸山ワクチンについて多々述べたが、その理由を手短に説明する。
 丸山ワクチンの歴史は古く、昭和19年(1944)に、有史以来初めての結核ワクチンが誕生した。このワクチンの適用範囲は広く昭和23年には、現在でも難治病とされている膠原病(顔面性エリトマトーデスとか全身性を問わない)でも、週に一度の皮下注射を二三ヶ月続ければ、全員が副作用もなく痕跡も残さず治っている。
 昭和30年代になると、ハンセン氏病にも効果があり、神経障害の改善にも役立っている。 更に昭和37年頃からは、進行期の結核患者には癌のない事実を発見し、癌の治療に応用している。丸山ワクチンで治る過程を観ていると、自然治癒力を利用しているとしか思えない。

 フレミングの発明したペニシリンで肺炎、淋病などの細菌性疾患が治るようになった。ワックスマンのストレプトマイシンでは、肺炎、淋病などの細菌性疾患や結核も治せるようになった。フレミングもワックスマンも、ノーベル賞を受賞している。だから、フレミングより先発の丸山ワクチンの実績で、ノーベル賞受賞は当然である。
 かかる立派な業績を、虫けらでも踏潰すように葬去るとは、医学界はどんなボスが牛耳っているのか、その一部を知っていただきたく、あえて丸山ワクチンの歴史と事実を紹介する次第である。


 最後に著作権について一言。名随筆家山本夏彦氏は、「文は読まれることを欲して書かれ、歌は唄われる事を欲して作られた。著作権法の第一条には、文化を護るためだとある。そのためには、文化の断絶は許されない。よって、著作権はあってはならない派だ」と言っている。この説に私も同感である。
 このホームページはもとより、私の全著作物は無断で引用自在と明言する。 但しその時、出典は明示していただきたい。




 拙著「どうしましたか?」は平成元年に上梓されたが、それが20年も経た今、ネットオークションで五千円もしていると友が教えてくれた。一万四千部も刷った健康書が、古本で五倍もの値が付いていることに驚いた。その理由を考えると、そんなに高い古本を素人は買わない。これは86ページの耳介ツボ図に関心がある人なら、金に糸目は付ないと判った。
 それなら手紙一本くれれば、タダで分けてあげるものをと、気の毒に感じた次第である。私の「耳介ツボ図
」が登場する以前のものは、肝心の耳の穴が異常に小さく、その上に意味不明の線があり見づらかった。更にはさっぱり効き目のないツボが沢山書かれ、実用性もなかった。
 英文のツボ図ではスペルの誤植が多く、例えばStomach(胃)とあるべきを、Tomachとするから、米人に私はフランス語は分りませんと本気で言われた。
 この世界に私が分入り30年が過ぎた。その間に脳幹に効くツボ「最上」をはじめ、座骨神経のツボ、肩胛骨附近の神経痛のツボなどを発見した。
 そこで、これらのツボを含めた新しいツボ図を、当ページの末尾で公開する。
 どうぞご覧下さい。
1.井深大と本田宗一郎

2.感性が真贋を判別する

3.人気TV番組で紹介

4.主な病気別効果一覧表

5.偉大なるかな自然治癒力


6.生活環境は毒まみれ

7.癌、糖尿、老人性痴呆も治っているのに難治病とは


8.医学の進歩

9.宝の山 その1(丸山ワクチン)

10.宝の山 その2

11..限りなく続く宝の山脈

12.その他いろいろ

13.むすび



 文責(サイト責任者)伊藤善重経歴
 昭和13年1月6日、愛知県に生れる。父は曹洞宗周昌院住職、伊藤義孝。
 日本大学理工学部電気工学科卒。小松製作所(コマツ)入社。在学中は自他共に山猿と認めていたが、哲学の教授・大江精三先生の講義で目覚める。
 同じ頃、日本医科大学皮膚科部長・丸山千里教授と、結核治療薬の丸山ワクチンを知り私淑。
 ワクチンを世に出すため、悶々の学生時代を送ったが、小松製作所中興の祖、河合良成社長の担出しに成功。これにより、丸山ワクチンは世の注目を集めた。
 30代は、コンクリート構造物の解体研究に熱中。
 40歳以降は、バイオリンによる幼児教育の鈴木鎮一先生の知遇を得、ソニー創立者の井深大さんとの邂逅に恵まれ、双方が「同志現る」と喜び、自然治癒力や生命情報の研究に熱中。
 昭和58年、豊川市牧野町に周昌院事務所を開設した。
曹洞宗、睡鷺寺住職。
平成21年7月23日、永眠
 主な著書・論文に、
「どうしましたか?」(現代書林)
「子育て貯金箱」(文芸社)
「新種の流産」(幼児開発)
「現代病と自然治癒能力」(人類とエネルギー研究会)
「電気でコンクリートを壊す」(科学朝日)
などがある。













耳介図


 耳のツボは、かなり系統的に存在している。したがって、ツボの位置の理解を速めるためには、次の「耳介ツボ分布模型図ー耳と身体部位の関係」を参考にするのが便利である。




 次に示す「耳介主要ツボ分布図」の特徴は、「生殖系」「肩胛骨附近の障碍」「座骨神経」「最上」にあると思う。
 従来は、生殖系の位置には子宮と卵巣が示されていた。これでは男には、ここが空白域になるが、そうではあるまい。前立腺や精巣(睾丸)などの生殖に拘わる器官が、ここにあるのではないかとの思いがあり、敢えて「生殖系」とした。女性の肩凝・頭痛・腰痛・生理痛などには、生殖系のツボで重宝している。
 肩胛骨附近の障碍は、鍼灸師だけでなく医者泣かせでもある。例外は、耳介中央でもみあげあたりに近い部分に存在するツボだけが、頼みの杖である。
 座骨神経痛は、耳の穴の入口、家で言うなら玄関の鴨居に相当するする部分にツボがあるから重宝である。
 耳の穴の入口で、顔の側中央の高さの位置に、「最上」のツボがある。緑内障で完全失明していたのに、このツボで瞬時に視力を回復した例にはじまり、打撲や情緒不安定などさまざまな症例に効き、戸塚宏の脳幹論の正しさを再認識したツボである。このツボは、脳幹に作用するようだ。